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CSD(コンピュテーショナル・ ストレージ・ ドライブ)とは? 【1】
2023/09/10
製品知識

CSD(コンピュテーショナル・ ストレージ・ ドライブ)とは? 【1】

世界で生成されるデータ量は、驚くべきことに毎年27%ずつ増えると予想されています。loTなどのアプリケーションによって、管理がますます難しくなる量のデータが生成されています。
「CSD(コンピュテーショナル・ストレージ・ドライブ)」は、データ中心型コンピューティングにおける次の進化の形で、データおよびコンピュートのローカル性を最適化しながら、スケールメリットを高めるものです。
「CSD(コンピュテーショナル・ストレージ・ドライブ)」は、in-situ (その場での)処理またはストレージ内コンピューティングとも呼ばれ、高性能コンピューティングを従来のストレージデバイスにもたらします。データが生成および保管される場所でデータの処理と分析を行うことができ、ユーザーや企業はすぐに使用できる重要なデータ分析の結果をデバイスレベルで抽出できます。
「CSD(コンピュテーショナル・ストレージ・ドライブ)」では、データをアプリケーションが動作するホストに移動させるのではなく、データの保存場所に近づけることで効率化が期待できます。
それによってホストのCPUとメモリーが解放され、顧客のアプリケーションに集中することができます。データの処理はストレージに任せることで、I/Oトラフィックが減少し、ネットワークの負荷が軽減されます。
そしてデータの移動を抑えることでセキュリティーが向上します。また、持続可能性で言えば、データセンター全体的な二酸化炭素排出量の削減が期待でき、環境にもメリットをもたらしてくれます。
コンピュテーショナル ストレージの技術は、半導体の多様性と分散コンピューティングを活用して、データ処理をデータの近くで行うことに重点が置かれます。現在の「データ ストレージ」システムを未来の「データ認識型」システムへ進化させ、データ発見、処理、変換、分析をより効率的に行えるようになります。今後数年のうちに、コンピュテーショナル ストレージは、AI/ML向けのGPU/ASICやネットワークおよびストレージ処理向けのDPU/IPUと同等のレベルの成熟度に達し、業界での採用も増加しています。
「CSD(コンピュテーショナル・ストレージ・ドライブ)」によって、データ処理をストレージに近いところで行い、データセンター環境全体の経済性が良くなります。アプリケーション固有の処理、および将来のイノベーションに向けたソフトウェア プログラミング可能な要素を提供するCPUも、重要な役割を果たします。これらをCSDに統合することで、アプリケーション固有の処理を高速化します。
エッジコンピューティング増えるのに伴い、データが生成される場所にてアプリケーション固有の処理をコンピュテーション ストレージにて実行することも増えてきました。

従来のストレージシステムよりも優れている「CSD(コンピュテーショナル・ストレージ・ドライブ)」の利点
レイテンシーの削減: データが作成および保存されている場所でそのデータを分析することで、分析結果をほぼリアルタイムで生成できます。
帯域幅と電力効率: データセンター内のサーバーのワークロードを削減すると、運用コストと冷却コストの削減につながります。
セキュリティとプライバシーへのコンプライアンス: 集約して処理するためにデータをドライブに残し、通信における脆弱性の軽減を図ります。
柔軟性と拡張性: 追加されたストレージ・インフラストラクチャを追加することで性能を容易に拡張し、さまざまなストレージアプリケーションに対応する柔軟なソリューションを作成することができます。

ScaleFluxは、最新のデータセンターのデータパイプラインを再考することにより、お客様がデータの増加を競争上の優位性として活用できるよう支援します。同社は、複雑さを軽減しながらデータからの価値創造を加速する製品を構築することにより、革新的なテクノロジーを市場に投入することに情熱を注いでいます。ScaleFluxは、最初の製品により、データを大量に消費するワークロードに苦しんでいる企業の顧客にシンプルなソリューション、つまり計算ストレージで構築されたより優れたSSDを提供します。